人工栽培のセミタケを栽培
冬虫夏草×ニンニクサプリを上市
農建産業㈱(福岡県糸島市)は、冬虫夏草(セミタケ)を活用したサプリメントの販売、原料・OEMを行う。
今春、『きのこと野菜の王様』を上市。”独自技術で機能性を高め冬虫夏草(セミタケ)”と”原種に近い嘉定種のニンニク”を組み合わせたサプリとして販売する。
同社は、九州大学農学研究の大賀祥治教授と共同研究で製品を開発。冬虫夏草(セミタケ)の人工栽培を行っている。
大賀祥治教授らの九大研究グループは、2015年、コルジセピン、マンニトールの含有量を高めたセミタケの人工栽培に成功。
冬虫夏草が、幼虫内で菌糸を伸ばす際にたんぱく質を分解する機能を活かす為、こうたんぱくの培地を用いて栽培することで
機能性が高まることを実証した。
「免疫賦活」「血圧改善」「運動機能向上」などの作用を確認している。
セミタケは中国では「金蝉花」と呼ばれ”再生と復活のシンボル”として漢方素材で人気が高い冬虫夏草の一種。人工栽培が難しく希少価値が高いため天然物は”800万円/キロ”で取引される。
同社は、昭和60年創業。農業用ハウス、農業用資材や太陽光システムなどの販促で拡大。新規事業として2015年から冬虫夏草(セミタケ)の栽培を開始した。
同社の竹浦社長は「今後も地域社会に貢献できるような地元で栽培できる作物を中心に健康に良いサプリメントを作っていきたい」とした。
~2018/5/16健康産業新聞【39】より抜粋~